「何。電話中なんだけど」


「絆創膏まだ持ってる?」


「はいこれ残り」


「ありがと!」


『もも靴擦れしたの?』


「うん、まぁ」


『理玖気づいたんだ』


「いや気づいたのは俺だけど手当してんのはあいつ」


『そっか、まぁそーゆーの気づくはコウの方が得意そう』


「褒めてる?」


『さぁ?』


「ってか帰り方分かんの」


『文明の力があるじゃない切るわよ』


「えっ、」


ツーツー


ほんとに切れた。


この2人に一人で付き合う自信はないからそっと俺も帰ろう。


理玖に俺も玲奈も帰ることをLINEで伝える。


手当をしてその後飲み物を飲んでいた理玖がそのLINEに気づくのにだいぶ時間がかかった。


気遣わせた?という見当違いな返信が来たのは家に近づいた頃だった。