そして、朝食を作ろうとリビングに行くとソファーに横たわる輝真が居た
「ちょっと…、輝真。こんな所で寝てたら風邪ひくよ?」
肩を揺すり起こしてると、薄っすら目を開けた輝真が突然 私を抱きしめた
視界いっぱいに広がる輝真の顔
唇があと少しで触れるギリギリの距離
改めて見ると綺麗な肌をしててイケメンだなっと感心する
「紗理奈…」ポツリと溢れた名前に意識が戻る
このままじゃ心臓に悪いから輝真の腕から抜け出そうと試みるけど、男の力には敵わなかった
「ち、ちょっと!!寝ぼけてないで起きてよッ」
バシバシと肩を叩き起こしてるとバタンとリビングのドアが閉まる音がした
ハッとして顔を上げると、いつから居たのか無表情で無言のまま陸斗が立っていた



