暗闇の先に…


車の中には3人の男が乗っていた


「向こうは片付いたらしいぞ。早く乗れ!」


「鬼丸鉄二か、たった一人のくせに粘りやがったな…一旦 退く。車、出せ。向こうにも連絡入れろ」



5人の様子を伺ってた私はハッとした


「ち、ちょっと待って!テツは…テツはどうなったの!?」



身を乗り出した私を隣に乗っていた男2人が押さえつける



助手席に座ってる男が振り返ってニヤリと笑う



「知りたいか?クククッ沈めてやったよ。」


目を見開いた私を面白そうに見ながら


「あのまま放っといたら、死ぬかもなぁ…アハハハハ」


テツは…こんな卑怯な奴らに負けるはずがない!きっと…きっと大丈夫!!


ぐっと握る拳に力を入れ、唇を噛む


「さぁて、アンタには少し眠っててもらおうか」


そう言われた瞬間、口元に布を当てられ意識が朦朧とする


意識がなくなる前の歪んだ視界に見えたのは、男達のニヒルに笑った顔だった