それから数日後、凛が帰りに参考書を買いたいからって事でテツを入れて3人で駅前の本屋に来ていた
「私も、丁度欲しかった本があったんだ」
目当ての本を買って、外に出ると まだ外は明るい
少し遊んで帰る事にした私達は、駅周辺のゲームセンターに向かった
「よぅ、探したぜぇ。『支配者』の鬼丸鉄二」
ゲームセンターに着く前に、ぞろぞろと何処からか現れた複数の男達。手には金属バットや鉄パイプが握られている
テツは私達を背中に隠して小さい声で言う
「二人共、後ろの路地から逃げろ」
「でも、あの人数じゃぁ…」
不安げに凛がテツを見る
「彩夢ちゃん、逃げたら玖賀か新條に連絡を入れてくれ。俺は時間を稼ぐ」
「分かった。無理しないでよ」
私は凛の手を取ると勢いよく左側の路地へ走った



