鈍い音と共に左頬に痛みが走る


倒れ込んだ私の上に跨り、スカートのポケットからバタフライナイフを取り出した



周りの女達は私の身動きが取れないように腕を抑える


「な、何をする気なんですか?」


「ハッ何を?決まってンだろ!見れねぇ顔にしてやるんだよ!こうなったのも自業自得ってもんだろ」


冷たく尖った切っ先が私の頬を撫でる

馬乗りになった美波さんは そのナイフを頭上高く振り上げた


もぅダメだと思って歯を食いしばって目を瞑る