それから2週間…今の所は被害も出ておらず 何事もなく過ごせていた
ただ違うのは、菜摘の私に対する態度が冷たくなった事だけ
そんな中、凛は中立な立場で ある意味クッションの役割になっていた
私と菜摘の板挟みになってる凛に申し訳なく思って、菜摘が違うクラスの友達とお昼を一緒にしている時に謝った
「ごめんね、凛…菜摘と私の板挟みになって辛いでしょ?」
「うぅん。彩夢ちゃんが謝る必要なんてないよ。ただ…菜摘ちゃんに思う事があって。彩夢ちゃんが嫌なら別に一緒にいなくてもいいんじゃないかって…」
弁当箱を出しながら凛の話しに耳を傾ける
「陸斗さんが彩夢ちゃんを優先するのは入学前からの付き合いがあるからでしょ?なのに、それが気に入らないからってヒドいよ。彩夢ちゃんがいない時に菜摘ちゃん、悪口ばっかり言うの…私、相手するの疲れちゃって…」
「本当、ごめんね…凛」
机の上で手を握り締めてると凛がそっと手を添えてきた
「彩夢ちゃんは悪くないよ。それより、聞いてほしい事があるの。私ね、実は鬼丸先輩が名前で呼んでほしいって言われて…それでね、てっちゃんって呼ぶ事にしたの。こんな話し、菜摘ちゃんには出来なくて……」
えへへっと照れ笑いしてる凛に「一歩前進だね!」と言って一緒に喜んだ
急接近したテツと連絡先を交換したらしく今度デートするみたい
「ちょっと、トイレ行って来るね」
お昼ご飯を食べ終わり、テツにLineを入れている凛に告げ席を立った



