物々しい雰囲気の中、私達も陸斗によって3階の部屋に連れて来られた


先に来ていた輝真と慎二とマッサーは、パソコンと睨めっこしていた


「何か掴めたか?」


陸斗がソファーに腰掛けながら言う


「うん、どうやら最近できた新しい族みたいだね」


「鬼に蛇…メンバーは身体の何処かに必ずタトゥーを入れてるみたいだ」


険しい顔をした輝真が陸斗を見た



「族の名前は?」


鋭い目つきで慎二に聞く陸斗


「蛇鬼(ジャキ)、ただ…そこまでしか出てこない。何処を拠点にしているのかも分からない」


「何の目的で襲撃しているかも分からねぇ」


マッサーが唸るように言うと輝真が被せて言った

「名も売れてない族がやる事は一つ…関東最大の族を潰せば名も揚がるってもんだろ」


暫くの間 皆、一人にならないようにしようって事になった