慌てて3人で付いて行くと空き室であろう教室に辿り着く


ガラッと扉を開け中に入る


「な、何じゃ ここは!」


思わず声に出てしまった


「は?何って俺らの くつろぎの場に決まってんだろーが」


上靴を脱ぎながら、さも当たり前みたいに平然と言う輝真



いやいや。普通、学校に『くつろぎの場』とかないから!


隣の凛はビックリし過ぎて固まってる
菜摘は、はしゃぎながら早々と靴を脱いで陸斗の横に座っていた


教室に敷かれた絨毯 真ん中に低めのテーブル 
大きめのクッションがいくつか置いてある

壁側には4~5人掛けのソファー


テツは、買って来たパンをマッサー達に配ってる


「まぁ、座れよ。彩夢こっち来い」


ポンポンと隣を叩いて座るように促される


陸斗の隣に座り、凛は私の隣に座る


「ってか、彩ちゃん。その子達 誰?」


「あ、そうだった。私のクラスの……「宮田菜摘です!」」


被せて名前を言う菜摘に苦笑いをした


「で、この子は大橋凛ちゃん」


「よ、ヨロシクお願いします」


緊張しまくっている凛を見て慎二はニッコリと微笑む


「凛ちゃんと菜摘ちゃんね、俺は菊池慎二。ヨロシクね」


「シン、何一人だけ挨拶してんだよ!俺が最初に会ったんだからな!」



「俺は宮島颯太。ヨロシクな」


「俺は永瀬雅也、ヨロシク」



そして、あっと言う間に昼休みが終わった



菜摘は、教室に戻る時も よっぽど嬉しかったのか興奮を抑えきれていない