すると、そこでテツ達も会話に入ってきた
「彩夢ちゃんって何も知らねぇの?」
「いやいや、いくら何でも そりゃねぇだろ。玖賀陸斗と新條輝真って言えば誰でも知ってるだろ?」
「……え?そーなの?私は、卒業式前に初めて知ったよ?」
「「「………」」」
……え、何?知ってて当然だろ!って言うこの雰囲気。知らないものは知らないっつーの!
そう言えば学校でも…菜摘が同じような事、言ってたような…
すると突然「クククッ」と隣で笑い出した陸斗
「ハハハッお前マジで いーよ!」と言う輝真
そして、テツが哀れみの目で私を見ながら肩にポンっと手を置いた
「な、何?」
「簡単に説明すると、俺ら『Dark Ruler(ダーク ルーラー)』って言う結構でかい暴走族でこの関東では名が通ってんだ。通称、『支配者』。総長が陸斗、副総長が輝真、俺ら4人が幹部。分かったか?」
「へ、へぇ〜そーなんだ……………って、は!?!?」
ーーーーぼ………ぼ、暴走族?!
頭が完全にフリーズした
そんな私を見てゲラゲラと笑う陸斗達
「おい、彩夢ちゃん大丈夫かぁ〜?お〜い」
「ぶはッ、マジこいつ知らなかったわけ?馬鹿だ!」
「今まで気付かなかったのが ある意味スゲーな…」
「彩ちゃんは真面目なんだよね」
テツ、マッサー、颯太に慎二が口々に言う
今まで全く知らなかった世界……関わる事すらなかった世界…こうして私の生活は新しいスタートをきった