「うわっ!甘くて美味しい!!」
「ククッ単純。やっぱお子様だな」
「もー!」と1人で怒ってると同じ様にカクテルを持った陸斗が隣に座る
「輝は将来、このBARを継ぐんだよ」
「え!?そーなの?」
目を見開いて輝真を見た
「あぁ。元々 ジーさんの店で、今 兄貴が管理してんだ。でも店を開けてるワケじゃねぇ。兄貴も別に仕事あるからな。だから高校出たら、俺がこの店をオープンさせようと思ってんだよ」
知らなかった…
「輝がオープンさせるまで、俺らの溜まり場になってるってワケ。で、この前ココに居たのはマスターじゃなく輝の兄貴な」
「えっ!!そぅだったの?あ、……だから他のお客さん見た事ないんだね。でも、看板が点灯してたら勘違いするんじゃないの?」
「まぁ、店自体 電気点いてても誰も入って来ねぇよ。暗黙の了解ってヤツ」
輝真が言っている意味が分からずに陸斗を見る
「俺らの縄張りって事」
………余計、分からない
「縄張りって何?意味が全く分からない…」
素直にそう言うと、今度は陸斗と輝真が目を見開いて驚いた様子