それから陸斗達は春休みに入った


春休みはBAR『BLUE』の裏にある巨大ビルに行く事が増え、次第に厳つい人達とも仲良くなって話すようになった


近くの公園に溜まり場の皆と花見に行ったり、BAR『BLUE』に行ったり、巨大ビルに行ったり……春休みを満喫した


そして、あっと言う間に入学式前日



「あ〜!ドキドキする〜!!友達出来るかなぁ?」



「いーじゃねぇか、俺らがいるんだから」


「そんな問題じゃないの!輝真は分かってないなぁ〜。女の子は色々大変なんだからね?初めが勝負なの!!」


「ふ〜ん、そんなもんか?よく分かんねぇ」


「重大だよ?最初をしくじったら1人ぼっちになったり、イジメの対象になりかねないんだから!」



「フッ そんな悩まなくても、お前なら大丈夫だろ。何かあったら俺に言え」


声の方を見ると目を細くして笑う陸斗がいた


「………」


何か……この2人ってズレてる

クラスに友達がいるのといないのじゃ、天国と地獄並に差があるのに


その日の夜は、ドキドキして眠りが浅く 寝たのかどうか自分でもよく分からなかった