後から分かった事がある
母の死因は過労と外傷性ショック死だった


警察は義父に目を付けてたけど証拠不足で捕まえる事が出来なかった


それから今まで、数えきれない程 抱かれた

ピルを飲まなきゃならない程に……



「……これが、私の過去……」


全て話し終わり、自虐的な笑みをこぼす


チラッと見ると陸斗は眉間にシワを寄せ、険しい顔をしている



「……クソッ!!やっぱり、あの時……」


そうだよね……あの時、出会わなかった方が良かったに決まっている


私だったら、こんな汚れた女を側に置いときたくないもん…



「……退院したら、荷物まとめて出ていくよ…今まで 良くしてくれて ありがとう」



「あぁ?」鋭い目つきで見られて、思わずビクッとなる


「何、言ってんだ?勘違いしてんじゃねぇよ!ただ、あの時 あの親父を殴っときゃよかったと思ったんだよ」


チッと舌打ちしてイライラが治まらない様子


「お前は、これからも俺らと一緒に生活すんに決まってるだろ」


「…いい……の…?」


「あぁ、これからはお前に危険が迫ったら俺が守ってやる。もぅ お前が苦しまないで済むように、この先ずっと笑って過ごせるように…だから、お前は俺の側から離れるな。お前は もう1人で頑張らなくていい」


そう言うと陸斗は優しく私を抱き寄せた


「…………うんッ ありがとう」


嬉しかった…1人じゃないんだって思えて
やっと、あの人から解放された


私は陸斗に救われた