暗闇の先に…



当日、ビシッとスーツを着こなした陸斗に目を奪われる



か…かっこいい



いやいや、見惚れてる場合じゃない!



「ねぇ。私、変じゃないよね?」



ナチュラルメイクをして髪の毛を結って陸斗が準備してくれたレースを使った黒色のシックなパーティドレスを身に着けていた



「よく似合ってる」



ふっと笑うと電話をかける陸斗



「へぇ、馬子にも衣装だな」


そう小馬鹿にしてくる輝真



「輝真ッ!うるさい!!」


意地悪な笑みを浮かべた輝真にグーパンチを入れるが、簡単に避けられた



……くそぅ



「俺だ。車を頼む」



一言だけ話し私を連れて外へと向かった