他のメンバーも片づいたらしく、周りに集まって来る



「見え透いた嘘をつくな」


冷ややかな目で菜摘を見るが、それすら気づかないバカ女


「嘘じゃな……「嘘じゃないなら、この動画は何だ?」」



かぶせる様に言ったマッサーの手には見慣れない携帯


「さっき潰したヤツが携帯に録画してたんだ」


映し出される動画には、菜摘が彩夢の肩に真っ赤になった鉄の棒を押し当ててる所だった



「あ……だ、だから、それは…」



「脅されてやったって言うのか?ハッふざけんなよ。俺は、お前に以前 忠告してたと思うが。まさか、忘れたって事はないよなぁ?」



唇を噛み締め、涙を溜めながら ふらっと立ち上がった



「わ、私は、女よ?……女に手を出すの?」



「男も女も関係ねえ!この世界に関わった時点で、その覚悟が必要だろ。まさか、自分だけ許してもらおうなんて思っちゃいねぇだろうな?」


一歩ずつ近寄る


「い…いやぁーーーッ!」


踵を返して駆け出した菜摘の腕を掴み、鳩尾に一撃を入れた


「ゔっ」


ズルッと崩れ落ち、そのまま気を失った