視線を中島から女達に向けると体を硬直させ震えていた



「あ…………り、陸斗。こ…怖かった!」


縋(すが)る様な仕草で駆け寄ってきた菜摘は、俺の胸に飛び込んで来た





「…え?ちょっと!!菜摘、あんた裏切る気!?」


もう一人の女が叫ぶと菜摘は俺の顔を見上げた


「私はッ関係ないの!『蜘蛛』の奴らに脅されてたの!!」



「…は?ふざけんなよ!!」




女が菜摘の肩をグイッと引っ張ると、菜摘は その反動で倒れこんだ



「きゃっ!!」



何ともわざとらしい…反吐が出る