「何やってんだ?てめぇら」


その言葉と共に足音が公園の入口から聞こえてきた


男達は一斉に振り返り暗闇に浮かぶ人影を睨みつけている


「てめぇこそ何だ?」


「取り込み中なんだよ、あっち行きやがれ」


威嚇する男達を無視し、近づいてくる男
公園の外灯の光が男の顔を浮き彫りにする


ーーーー綺麗


見た瞬間、その言葉が浮かんだ


「てめぇは!玖賀!」


一人の男が叫んだのと同時に周りの男達が玖賀って男に向かって走りだした


ぽつんと取り残された私は、逃げようと思えば逃げられる


だけど 何故か足が動かない


目の前で繰り広げられる喧嘩
脳裏に義父の殴る姿と重なって動けない