どのくらい時間が経ったのだろう
すっかり身体が冷えてしまった


空を見たままボーッとしていた私を現実に引き戻したのは下品な笑い声だった


「ぎゃはは!あっれ〜??女の子がいるぜぇ」

「あ、マジだ。ねぇねぇ、こんな夜中に何してんの?」


ぞろぞろと現れた男達


見るからに一般人じゃなさそうだ


身の危険を感じて立ち上がり公園の出口に向かった



「おいおい、逃げないで俺らの相手してくれよ」



ガシッと腕を掴まれ、肩に手を回した男がニヤニヤしながら顔を覗いてくる


「っ!離して」


腕を振り払い、勢いよく走りだした


でも、他の男が立ちはだかって逃げ道を塞がれてしまう


「ぎゃはは!残念、逃げられねぇよ」


男達に取り囲まれ、逃げ場をなくしてしまった私を更に逃すまいと男が腕を掴んだ時だった