「ゔッ」
「順平すごいじゃん!当たった!!」
パチパチと拍手して喜ぶ義姉に、彼氏は「次は真ん中狙うから」なんて話している
今のうち、どうにかして縄が外れないかと試みるけど、ギュッと結ばれているせいでビクリともしない
すると、カキーンとボールを打った音がした
ハッと顔を上げると同時に、打たれたボールはめり込む様に私のお腹に命中した
「うぐ……ッ、ゲホ、ゲホッ」
息が詰まる様な痛みで自然と前屈みになる
「お前らも打てよ」
それを合図に一斉にボールを打ってきた
体の何処にどう当たってるのか分からないくらい何球ものボールが私に痛みを与えていく



