ーーーーバシャッ
突然かけられた水で目を覚した
ぼーっとした頭で、何が起こったのか理解する
その時、体に違和感を感じた
椅子に座らされ、肘掛けに両手を置いた状態で結ばれ 体は椅子ごとロープで固定されている
柄が悪い男達がニヤニヤと笑いながら私の周りを囲んでいる
一体、何人いるんだろう…
その男達の前に仁王立ちで立っている女
「目ぇ覚めた?あぁ、そうだ。この前…階段から落ちた時の怪我、大丈夫だったぁ?」
ぼやける視界に映し出されるその女は、ニヒルに笑っている
階段から落としたのって……やっぱり…
「な…つ、み………何で?」
まだ薬が効いてるのか上手く話せない
「ふん、何で?あんたが、そう言うわけ?」
ふらりと近づいてきた菜摘に私の髪の毛をグッと掴まれ必然的に上を向かされる
「分かってるくせに!!わざわざ聞いてんじゃないよ!」
そう叫んだと同時に勢いよく お腹を蹴られ椅子ごと床に倒れた
「う……」
その衝撃で痛めてた左肩がズキンと疼く



