駅に着き、改札口を出ると一人の男性が手を振りながら向かって来た 「優希!」 ニコニコと爽やかな笑顔を見せる男性は、酒井さんの彼氏 「いつから居たの?早すぎだって」 「待ちきれなくってさ、つい」 すると、私と目が合い思わず頭を下げた 「初めまして、如月彩夢です。酒井さんには色々とお世話になってます」 「そんな、畏まらなくて大丈夫だって。彩は、仕事仲間だったの。妹みたいに可愛くってさ」 「辻山です。ヨロシク」 スッと手を出されたので握手をしようとした時、突然グイっと後ろに引っ張られた