飲み過ぎてコタツで寝てしまった酒井さんに布団を掛けた



少し夜風に当たろうと向かい側の砂浜へと足を運ぶ



浜辺には海水浴場となっているだけに外灯が数ヶ所ある



そのお陰で打ち寄せる波がはっきり見えた


浜辺に腰を下ろし、波の満ち引きを見ていると波の音に混じってバイクが通る音が聞こえた


……そう言えば、『支配者』の皆は諦めてくれたのだろうか…



数ヶ月しかいなかった私の事なんか忘れてほしい



そんな事を思いながら夜空を見上げた


クリスマス・イブの今夜は見事なまでに晴れ渡り星がキラキラと瞬いている


「………きれい」


思い返せば去年の今頃も夜空の星を見て同じ事を思ってた