数日後、学校で授業を受けていると 近く座った人達の会話が聞こえた
「ねぇ知ってる?最近、隣の県の暴走族が よく来てる事」
「それ知ってる!この間 私見かけたよ」
「友達から聞いた話しだと、人を探してるっぽいよ。それより!その暴走族のメンバーってイケメン多いらしいよ」
「噂によると特に総長と副総長は別格らしいねー!会ってみたいなぁ」
ーーーーードクン
まさか……そんな筈はない
私は、もぅ……関係ない
第一、陸斗には菜摘がいる…
授業を終え帰る準備をする
窓の外は、ハラリハラリと白い結晶が舞い降りていた
マフラーを口元まで覆い、ニット帽を深く被ると足早に寮へと帰る
正面から複数台のバイクが俯き加減で歩く私の横を通り過ぎて行った
チラッと見えたバイクは改造車
何度か見た事があるマークがバイクに描かれていた
『支配者』が掲げている旗に付いてたマークと同じモノだ



