ビックリして振り返ると輝真が入り口に立っていた


「あ、起こしちゃった?ごめんね!」


なるべく普通に話して笑顔を作る


「………お前、学校は?」


「……それ、輝真から言われたくない言葉なんですけど〜」


訝しげに見てくる輝真に戸惑いを感じながら、普通を装う



「学校サボって、掃除かよ。ってか、昨日………まぁ、いいや。帰ってから話そう」


聞こえなかった振りをして話しを切り替える


「ほら、早く行かないと、陸斗に怒られるよ」



「確かにな…着替えてくる」


そう言って自室に戻っていく


洗濯が終わりシーツと枕カバーを外に干していると輝真がガラス戸を開けた


「今から学校、行ってくるな」


「うん!行ってらっしゃい」


そう笑顔で答えた


輝真が出て行ったドアを見ながら、「バイバイ」と呟いた