部屋に戻りベッドの上に座り込んだ


とても冷たい目だった…軽蔑の目…



昨日、陸斗とキスをして…朝、あんな状況見たら誰だって勘違いするし、怒るよ…




私は陸斗を呼び止めて何をしたかったのかな…『何にもないよ』って言うつもりだったけど、陸斗の言う通り…関係ないんだよね……


私達は付き合っている訳でもない…


………ただの、同居人。私だけが『陸斗の特別』なんだって…勘違いしてたんだ



そんな事を考えていると自然と涙が溢れてきた


私は……陸斗が好きなんだ…



その日は結局ずっと部屋に引き篭もっていた


夕方、夕食の準備をしようとリビングへ行くと
輝真が出掛ける準備をしていた


「…どっか行くの?」


「あぁ、ちょっとな。あ、それと陸斗も出掛けていねぇから。戸締まりしとけよ」


そう言うとバタバタと出ていってしまった