そのまま何も言わず台所へ行き、お茶を流し込んでる
「ん……。あ…悪ぃ」
やっと目が覚めたのか、輝真の腕からようやく解放された
輝真はアクビをしながら自室に戻って行った
事故とは言え抱きしめられた所を陸斗に見られたのが嫌だった私は、リビングから出て行く陸斗を追いかけた
部屋に入ろうかしていた陸斗の腕を掴んだ
「陸斗……」
言いかけた言葉は、喉に詰まって出てこない
振り向いた陸斗の表情が、見た事もないくらい冷たかったから…
「……何だよ。………用事ねぇなら呼び止めるな」
「待って…私は輝真とは別に……「お前が誰とどうなろうと俺には関係ねぇ!」」
振り払うように私の手から離れた腕
静かに閉まるドアを見てるしか出来なかった



