-始業式-
やたらと長い校長先生の話。
昨日まで2年生だった先輩が少し大人びて見えた。
「えー、では新任の先生の紹介をします。」
いつの間にか校長先生の話が終わって司会の教頭にマイクが渡っている。
ステージの袖から初めてみる顔の先生が中央に立つ。
周りが少しざわついた。
「え!?かっこよくない?」
隣で私の制服を引っ張ってくる彼女は幼稚園から幼なじみの清水結衣|《しみずゆい》
「そう?普通じゃない?」
なんて返したけど、きっとカッコイイの部類に入る顔なんだろう。
「はじめまして、只今教頭先生からご紹介にあずかりました桐生千里|《きりゅう せんり》です。担当は数学で2年生の普通科クラスと2年1組の副担任をさせていただきます。」
「やったよ!!うちのクラスだよ!!」
結衣が隣で大はしゃぎしている。
別に副担任だろうが私には関係ない。
そう思っていた私は後々大きな後悔をするとも知らずに聞き流していた。
やたらと長い校長先生の話。
昨日まで2年生だった先輩が少し大人びて見えた。
「えー、では新任の先生の紹介をします。」
いつの間にか校長先生の話が終わって司会の教頭にマイクが渡っている。
ステージの袖から初めてみる顔の先生が中央に立つ。
周りが少しざわついた。
「え!?かっこよくない?」
隣で私の制服を引っ張ってくる彼女は幼稚園から幼なじみの清水結衣|《しみずゆい》
「そう?普通じゃない?」
なんて返したけど、きっとカッコイイの部類に入る顔なんだろう。
「はじめまして、只今教頭先生からご紹介にあずかりました桐生千里|《きりゅう せんり》です。担当は数学で2年生の普通科クラスと2年1組の副担任をさせていただきます。」
「やったよ!!うちのクラスだよ!!」
結衣が隣で大はしゃぎしている。
別に副担任だろうが私には関係ない。
そう思っていた私は後々大きな後悔をするとも知らずに聞き流していた。
