「・・・私。愛梨。」

『ん~、どうした?』

「本当に大事な話があるの。」

『俺達、出てるよ。
良くなったら、携帯鳴らして♪』

「・・・ゴメン。」

『顔が泣きそうだぜ?』

ククッ、演技に決まってんじゃン。

バァーカ♪

ホンット、ここの奴らは馬鹿正直。

まぁ、何の不自由もなく育ってきたからだろうケド。

私も・・・普通の人から見たらそうなんだろうな。

部屋に入った瞬間、泣き落とし作戦決行☆

「まなとぉ・・・私・ヒクッもう・・ウゥだめだ・・・」

『どうしたんだよ??』

あからさまに愛斗は動揺している。

「わ、たしねっ、杏梨と・・・本当の家族じゃなかった。。。」

そんなのとーっくの昔に知ってますけど?

『!!!顔・・・そっくりじゃん。』

「従姉妹みたい・・・」

『(オロオロ)』

「ゴメンね。いきなり・・・でも、こんな話できるの愛斗しかいなくって。」

『あ、いや・・・』

「私っ、もう・・・
誰も信じられない!!信じたくない!!
だって・・・だって今まで家族だと思ってた人が、家族じゃないんだよ?!」

『そう・・・だな』

「でね・・・」