「愛梨、いいじゃない。

確かに、女1人でARIAを継ぐのは難しいわよ。」

杏梨は、自信に満ちた顔で立っていた。

まぁ、そりゃあそうよね。

自分が彼女なんだから。

当然、自分が選ばれると思っているだろうね。

でも…

そんなことさせるわけないじゃない。

『んじゃ、どっちにしよっかなぁ♪』

コイツ、軽いなぁ。

そこですかさず・・・

『えっ?愛斗の彼女は私よ?

私じゃないの??』

アハハァ♪これで、しばらく退屈しなさそう。

「杏梨。

結婚は、この会社の未来に関わるのよ?

そんな簡単に決められることじゃないわよ。」

『さすが、愛梨ちゃんね♪

その通りよ。

愛斗、よーく考えるのよ。』

『もちろん☆

任せとけぇ♪』

『まぁ、そんなわけだからゆっくり決めてね♪

期限は、うーん…

4ヶ月!12月24日のパーティーで発表するから!

ゆっくり決めてね♪』