はっ?

一瞬、自分の耳を疑った。

『あのね、ママ達4人は昔からの幼馴染なの。

で、お互いの子供が異性だったら結婚させよう。って約束だったのよ♪

言うの忘れてたわぁ~~~☆』

『おいおい。ママったら♪』

この人達は、どこまで天然でラブラブなんだ。

子供は2人とも冷め切っているというのに。

『本当、仲が良くてうらやましいわぁ♪』

いやいや…

いい加減話を戻してもらわなきゃ。

「あのぉ・・・意味が分からないんですけど。」

『うん、だから。愛斗君には、愛梨か杏梨、どちらか選んでもらって結婚するの。』

「な・ん・で?」

『しょーがないじゃない!ウチは、きれいに女2人しか生まれなかったんだもん!

だから、星沢さんとこの会社と合併して愛斗君に継いでもらうの♪』

だもん!とかいい歳したおばさんがいうなよ。

てか、意味分かんないし。

「いいよ。私が1人で継ぐし!!」

『ダァメ♪私は、秋ちゃん(愛斗の母)と親戚になるって約束してるの!』

はぁ。

しょうもない。

しかも、結婚って…

そんな大事なものを。

急に、杏梨が口を開いた。