それぞれがいろんな気持ちを抱えていた。

まぁ、天然入ってる愛斗は何も気づいてないんだろうけど。

そんな時、愛斗の両親と思える人と愛梨たちの両親の話し声が聞こえてきた。

『ほぉ~。愛斗は愛梨ちゃんと仲が良いなぁ。』と、愛斗のお父さんらしき人。

『本当だなぁ。でも、杏梨と愛斗君は付き合っているみたいだなぁ。』と私達のお父さん。

『まぁ、決めるのは愛斗ですしね。』愛斗のお母さん。

『この際、今付き合っているというのは関係ありませんもの。』おいおい・・・。

私達のお母さん。

ってゆーか、一体どんな会話だよ。

「お母様方。それで、本日のご用件は?」と問う。

特別キレイな笑顔。

これで誰もが騙されるだろう。

『あぁ、そうだ。愛梨達に話すの忘れてたぁ~!』

『宝生さんったら!全く♪』

何なのよ。

この人達。

なんかやたら仲良いし・・・。

『あのね。愛梨か杏梨。どちらかは、愛斗くんと結婚してもらうの♪』