翌日―――

愛梨と杏梨は、正装でてっぺんを見るだけで首が痛くなりそうな高級ホテルの前にいた。

なぜそんなところにいるかって?

それは、両親に呼ばれたから。

【8月10日10時より○×ホテルにて。大切な話なので、正装でくるよう。】

いきなり、そんな手紙が届いた。

中に入って名前を告げると、スタッフ達は一瞬固まった。

まぁ、それはそうだろう。

なんたって、経営者の娘だ。

行動によっては自分の首がかかっている。

『お父様がお待ちしております。○階へどうぞ。』

「ありがとうございまーす。」

ピンポーン♪

その階は大きな扉が1つ、あるだけだった。

ぎぃぃぃ・・・

その中に入ってみて、びっくりした。

そこにいたのは意外な人物だった。