「私、明日本家から呼び出しかかってるからもう寝るね・・・」

本家というのは、愛梨・杏梨の社長一家のことだ。

『大変だねぇ。じゃあ、私達もお開きにしよっか♪』

『だな。じゃあ、おやすみ~☆』

『・・・本家?双子?』

『あ?愛斗どうした?』

『なぁ、亮。愛梨と杏梨の苗字って・・・?』

『なんだよ、今頃。宝生だろ?』

『なんだ、なんだー?ボケ進行中かぁ?(笑)』

こうして、この夜はお開きになった。

この次の日が、まさかあんなにも平和だった日を変えるなんて誰一人思っていかなかったよ。

本当にこの時は、純粋に楽しかったのに。

まさか、まさか翌日が、全員の運命を変えるなんて・・・