「ねえ、旬君。奈津美って旬君の前だとどんな感じ?」


「ちょっと、カオル!? 何聞いてんのよ!」


「えっとー。ナツはー」


「旬も答えなくていいから!」

 奈津美のことを関係なしで話を進める二人に、奈津美は忙しく反応する。


「何してても可愛いし、いつでも優しいから大好きです」

 照れる様子なんてなく旬は満面の笑みではっきりと言った。


 それには奈津美の方が赤面してしまう。


「へーえ。そうなんだぁ」

 カオルはチラリと奈津美の方を見た。

 一瞬目が合って、奈津美はすぐにそれを逸らした。


 何で友達にそんな恥ずかしいとを言うのよ!


 横目で旬を睨むが、旬は全くそれに気付かない。


「カオルさん。仕事の時のナツはどんな感じなんですか?」

 逆に旬の方がカオルに質問をし返す。


「そうねぇ……」


「ちょっと! あたしのことばっかり話さないでよ!」

 勝手に話を進める二人に奈津美は声を上げた。