碧海くんが校庭に背を向けて歩き出す。

それと同時に私も握っていた拳の力を緩め、力なく下ろした。

光を掴める日はいつくるのだろう。

考えても答えがないことを考えてしまうのも、きっと同じだろうと思いながら彼の去り際まで見守っていた。