キミと、光の彼方へ。

私は最後の花火を手に取った。

最後はやっぱり線香花火だ。

線香花火ほど、刹那的で美しいものはないって個人的には思っている。


「やば。これでラストじゃん。俺線香花火しかやってねえよ」

「ごめんねぇ、帆栄ぁ」

「ま、いいよ。点火作業、何回もやったし」

「ただのパシりだろ。片付けはちゃんとやれよ!特に濱尾。お前うるさすぎだぞ。歳をわきまえろ」

「歳って言われても、アタシまだ華の17ですけどー。そういうのは30越えたおばさんに言ってくださいー」

「あっそ。いいから片付けやってくれ。海里、あいつら頼む」

「はいはい」