キミと、光の彼方へ。

私は人混みを掻き分けてずんずん進み、人気のないところに辿り着いた。

涙で視界がぼやけて、もうどこに向かって歩いていけばいいか分からない。

私は地面に膝から崩れ落ちた。

迷子...

そう、迷子なんだよ。

私、ずっと、迷子なんだよ。

考えても考えても考えても分からなくて、何もかも分からなくなって、自分の気持ちも見えなくなって、毎日毎日苦しくて苦しくて苦しくて仕方ないんだよ。

それでも、自分のしたことに責任を持たなきゃならないから、ただずっと痛みに耐えていた。

越える壁が壊れたら、今度はその尖った欠片で傷ついた。

思考は迷子、満身創痍の状態で、一体私に何が出来るっていうのだろう。

私にどうしろっていうのだろう。

分かんない。

分かんない。

分かんない...。

分かんない......。

分かんないんだよ......。


「どうしよ......私......どうしよ......」


ぬぐってもぬぐっても拭いきれない。

手に持っていたたこ焼きはいろんな衝撃を受けてぐちゃぐちゃになり、ペットボトルはすっかりぬるくなった。

ダメだ...。

このままじゃ、ダメだ。

なんとか、しないと......。

立ち上がろうとして、ふらついた。


「あっ...」


目を瞑った。