キミと、光の彼方へ。

「お姉ちゃん、さゆ負けちゃったぁ!」


砂汐奈が私の腰に抱きついてくる。


「大丈夫だよ。1回でそんな上手くいく人いないって。練習してだんだん上手になっていくんだよ」


宥めるためにそう言ったつもりが、砂汐奈の目がギラリと光った。


「そっか...。なら、練習する!さゆ、練習したい!」

「えっ?」

「お姉ちゃん、さゆがここで特訓してる間に琉くんにたこ焼き買ってきてあげて」

「えっ......」


つまり、そういうこと?

私は砂良の方に顔を向けると、砂良は口元を押さえながら必死に笑いをこらえようとしていたが、若干にやついてしまっていた。

他人を笑えば自分に帰ってくる。

因果応報ってことだ。