私は彩と別れた後、澪の家の前に居た。


「ただ、渡すだけだし・・・」


私は柄にもなく緊張しながら
澪の家のチャイムを鳴らした。


「はーい・・・」


返事をしながら澪が出てきた。


「み、澪!」


「なんだ、お前か・・・何の用だ?」


澪はめんどくさそうに頭を掻きながら聞いてきた。


「こ、これ・・・!」


「ん?たこ焼き?」



「彩からの・・・昨日のお礼・・・!」


「あぁ・・・」