でも・・・なにか引っかかる


「・・・・・・」


「・・・ロミオ先輩?」


さっきの声とは違う絞り出したかのような小さな声。


俺は彼女に聞いてみることにした。


「君は、俺のことが好き・・・なんだよね?」


「はい!先輩のためなら何でもします!
カバン持ちとか、お昼のお弁当作ってきたり!
2人でダンスしたりもしたいですねー・・・!」


ダ、ダンス・・・?


彼女は目を輝かせながら
妄想を膨らましている様子だった。


「例え私たちの親に反対されても
一緒に乗り越えていきたいんです!」


あぁ・・・何となくだけどわかってきた、
彼女は俺じゃなくて”ロミオ”に惚れてるんだと。


きっとロミオってあだ名の俺に
運命的な何かを感じてしまったのか・・・


夢見がちな子なのか・・・?


「君のは、本当の愛じゃないと思うけど・・・」