「わかってるわよ!
いいからさっさと起きて支度しなさいよ!?」


「・・・・・・」


突然、澪が無言でこちらを見つめてきた。


「・・・な、なに?」


「俺、今から着替えるんだけど?」


・・・あ!


「じゃ、じゃあ私はもう行ってるから!」


「へいへい、行ってらー」


ひらひらとやる気なさげに手を振る澪に
私はあっかんべーをして部屋を出た。


学校に近づくと
私は見慣れた姿を見つけた。


「・・・彩!おはよう!」


「あ!おはよう梨恵!」