「いやー遅れてごめん!もう始めちゃった?」


「ううん、まだだけど・・・」


「そっか、よかった間に合った!!」


そう言いながら篠本君は
手に下げたビニール袋を差し出した。



「実はタコ買って来たんだけど、
よくよく考えたらもう用意してあるよなー?
いやーうっかりうっかり!」



「タコ!?」


私が聞き返すと、急に彩が飛んできた。


「篠本君タコ買って来たの!?」



「え?うん・・・」



彩は篠本君の手を握った。



「ありがとう!君は英雄だ!」