「ちょっと!!早く起きなさいよ!!」


私は澪の布団を引き剥がした。


「うわ・・・!いきなり何すんだよ!?」


「目が覚めた!?
早く行かないと遅刻するでしょ!?私が!」



「別に起こしに来なくても
一人で勝手に行けばいいだろ?」


「あんたのお母さんに頼まれたの!」


「はぁ?なんで?
母さんが起こしにくればいいだろ・・・?」


寝ぐせだらけの頭を掻きながら澪は言った。


「知らないわよ!用があったんでしょ!?
私だってあんたと一緒に登校したくないし!」


「ま、俺もお前と一緒に
登校なんかしたくないしな?」