「ないから」


「あるから!」


「いやいや、ないから!
だって”小学生”男子ならあるかもしれないけど、
あいつ高校生になってもいまだに私には意地悪だからね?」


「うっ・・・確かに・・・」


彩は銃弾でも食らったかのように自分の胸を抑えた。


「それにさ、私も澪のこと嫌いだから!
まぁ私たち相性が悪いんだよ!
しょーがない!しょーがない!」


そうこう言ってるうちに
澪が取り巻きの女子を連れて教室に入ってきた。


「ま~た女子に囲まれてニヤニヤしてるよ・・・
まったく・・・」