到着した場所は学校から少し離れた大きい公園だった。


そこにはすでに撮影の人やスタッフ達が揃っていて、
なんだか私のほうが緊張してしまった。


「僕は関係者に見学の事話してくるから
・・・ちょっとまってて!」


「うん!」


山田君はスタッフの方へ向かって行った。



「ん!?この匂いは・・・!」


「どうしたの?」


彩が何かに気づいた様子だった。


「やっぱり!たこ焼きの屋台が出てる!」


彩の視線の先に私も目をやると
そこには確かにたこ焼き屋の屋台が出てた。


「本当だー・・・」


「私ちょっと食べてくる!」


「いいなぁ!俺も行ってこよ!」


「え!?ちょっと!篠本君まで・・・!」