「この間の事、ちゃんと謝ろうと思って・・・」


「え?この間の事?」


この間も何も、出会ったのは今日が初めてじゃ・・・?


「この前、駅でぶつかっちゃったときの事だよ」


「え・・・あ!もしかして、
あの時ぶつかったのって山田君だったの?」


「そうだよー!気づかなかったんだ?
僕はすぐに君に気づいたけど・・・」


「ご、ごめん・・・」


「いいよ!あの時、
僕は帽子を被ってたからね・・・!」


「・・・確かに目深に被ってたね?」


「あ!先生来るよ!
じゃあ、話はまたあとでね!」


廊下側の窓から、
先生が歩いてくるのを見つけた山田君が教えてくれた。