私のケータイには受信メールも送信メールも、松田の名前で埋め尽くされていった。

たった一行ばっかのメール。

愛を叫ばれて、単調な返事しかしていないメール。

気遣ってくれたメール。

こういうのも思い出の一種。


親に殴られて泣いた夜、松田から来たメールをずっと眺めていた。