お腹いっぱいになって、そろそろお別れ。

松田を家まで送り届けた。

ただ普通に遊んだだけなのに…すっごく楽しかった、というよりは、すっごく緊張した!

松田はなかなか車から降りなかった。


あっ!!プレゼント…

「松田、これ…甘いもの好きって言ってたから…」

松田の目も見ず、クッキーを渡した。

最高の笑顔で、お礼を言われた。

「ありがとう!!めっちゃ嬉しい!」

照れるやないの…

あかん、松田の顔が見れんわ…


「なんかあんまり帰りたくないなぁ…」

助手席のリクライニングを倒しながら言われた。

私だって…言えないけど離れたくない。

「どうせ家帰っても1人なんだもん」

寂しそうに小さな声で呟いた。

「いいな!舞岡さんは友達がいてさ!」

たしかに…私には家帰っても友達いるからね…

小さくため息をつきながら、松田は車を降りた。

「じゃあ、またね。プレゼントありがとう」

「うん、バイバイ…」