授業が終わった。

静かに、片付けをする松田。

私も静かに片付けをする。

松田が一歩早く終わった。

もう準備万端の松田を見て、私も急いでプリントの整理をした。

「急がなくていいよ。待ってるから」

私の方を見ず、優しく言葉をかけてくれた。

「うん、わかった…」

傷が痛くて、思うように手が動かない。

途中から松田がそっと手を差し伸べてくれた、

「俺も手伝うね」