年下皇帝の甘い誘惑

「ほう。さすが日本人のベージュの肌には、青色が似合う。」

「ありがとう、ございます。」

なんだか照れくさい。

そして時間は18時近くになって、アルッティさんに部屋に連れて行かれた。

「あれ?ここって、夕食の間じゃないですよね。」

「ええ。皇帝陛下の私室です。」

「えっ?」

カイの部屋で、夕食を食べるの?

それって、もろプライベートじゃん!


「よく来たね、涼花。」

カイもスーツに着替えている。

「そのドレス、似合うね。」

「ああ、アルッティさんが、選んでくれたの。」

「アルッティが?」

カイがアルッティさんを見ると、既にアルッティさんは、姿を消していた。

全く、ルシッカの人は、気が利き過ぎ。

「さあ、席に座って。」

カイはそう言うと、自ら椅子を引いた。