年下皇帝の甘い誘惑

「……でも、結婚となると、反対するでしょ?」

「はいはい。涼花は、気持ちが早い。」

「ははは、そうね。」


付き合ってもいないのに、結婚の事を考えるだなんて。

ダメだな、私。


「涼花。もし、皇帝陛下と恋して、結婚したい。二人がそうなれば、私達は反対しない。」

「まさか!」

「本当。皇帝陛下は、皆に優しい。皆、大好き。だからこそ、自分が愛する人と結ばれてほしい。その相手が涼花なら、私は涼花を応援する。」

急に、ウルッとなった。

「どうしてそんなに、私に優しいの?」

「ははは。涼花だからだよ。」

こんな訳の分かんない日本人を、皇帝陛下の妻に押すなんて、出来過ぎだよ。レーナ。

「よし!そうと決まったら、パウリに断わりに行こう。」